コーチング/葛西・西葛西の塾 受験・成績アップ/斉学舎 塾長ブログ

斉学舎では、コーチングの手法を取り入れた対話型授業を行っています。

生徒たちは、まず自分の目標を決め、「それを達成するには今何が必要か」を自分で考えることで、より高いモチベーションをもって勉強するようになります。

 

コーチングとは・・・

コーチングは、相手が「自分で考え」そして「自発的に目標を達成するための行動を起こす」ことをサポートするコミュニケーション手法です。

画一的なやり方を押し付けるのではなく、自分自身の力を引き出し、目標を達成させます。

「周りからの押し付け」ではないため、自分なりの考えを持ち始める中・高校生に非常に有効です。

 

保護者の方は色々な悩みを抱えていませんか?

・家で子どもに接していると感情的になり、ついケンカになってしまう

・子供が言うことを聞かず、反抗ばかりする

・子供が毎日だらだらしてばかりで、勉強しない

 

それは、今の子ども達に「目標」がないからです!

 

コーチングは、〈傾聴〉〈質問〉〈承認〉の三つを中核とし、子どもたちの中にある「目標」を引き出します。

斉学舎では、コーチングの一環として自分の夢・宝地図を作ろうというイベントを定期的に開催しています。

宝地図では、夢や目標を「写真」や「言葉」にすることで、イメージを明確にし、その実現のために役立つ情報を引き寄せます。

そして常に夢や目標を意識し、情報を取捨選択する中で、自然とアイデアややる気が出てくるのです。

 

前回の宝地図作製では、「管制官になりたい」「歴史家になりたい」「お笑い芸人になりたい」など、皆たくさんの夢を語り、貼り出していました。

子ども達は、大人が思うよりもたくさんの夢や目標を持っているものです。

大人たちは「そんなのできる訳がない」など否定せずに、じっくりと見守ってあげたいものですね。

 

 

コーチングの中核となる<傾聴> <質問> <承認>について、ご紹介いたします。

 

〈傾聴〉

1、話しやすい環境を整える

  子どもが話すときは、相手の目を見て、話しやすい位置や距離で聞く。「~しながら」「うわの空」で聞かないように。

  例)子どもが学校の出来事を話そうとしてきたときは自分の作業を止め、相手の目を見て話す

 

2、うなずきと相づち

  うなずきや相づちは「相手の話を聞いているサイン」です。子どもは話を聞いてくれるからこそ話してくれるのです。

  大人でも、「話を聞いてくれない」と思ったら話しかけたくはないでしょう。

  自分が興味のない話題や賛同できない話でもひとまず受け止めて共感してあげて下さい。

 

  例)子ども「ねえ、うちの先生ヒドイんだよ!今考えてもムカツク!」

    お母さん「先生はひどかったの?随分怒ってるわね」

 

3、途中で相手の話に割り込まない

  子どもの話はまとまりや脈絡がなく、つい「どういうことなの!?」と言いたくなります。

  ・・・が、そこはぐっとこらえて、話し終わるのを待ってあげて下さい。子どもも上手に言えない自分に困っているのです。

  そんな「自分に合わせてくれた」、という体験が、信頼関係を築くのにとても役立ちます

 

  他にも大切なことはたくさんありますが、簡単に言うと、「相手が話したいように話させ」「楽しそうにしていたら聞く方も楽しそうに」「悲しそうにしていたら悲しそうに」

  全身で相手の話を聞いているとアピールしてください。

  全てカンペキに、大げさにする必要はありません。いつもより少し「聞く姿勢」を示すだけでずいぶんお子様は喜びますよ。

 

〈質問〉

1、未来志向の質問を心がける

  「これからどうしたら良いと思う?」・・・未来

  「なぜあんなことしたの!?」・・・過去

 

2、肯定的な質問を心がける

  ○「どうしたらうまくいくと思う?」

  ○「今何かはっきりわかっていることはある?」

  ×「どうしてやらなかったの!?」

  ×「何がわからないの?」

 

3、答えやすい質問をする

  「まず何から始めたらいいかな?」「これからどうしたらいいと思う?」

  などのように答えがいくつもある質問をオープンクエスチョンといい、

  「反省してるの!?」

  のようにYesかNoかで答えさせる質問をクローズドクエスチョンといいます。

  まずはオープンクエスチョンを投げかけ、答えにくそうにしていたら具体例を出してあげましょう。

 

例)「この本を読んでどんな気持ちになった?」「言いにくいかな?じゃあ、うれしい・悲しい・つらいで一番近い気持ちはどれ?」

 

 人間は「原因」ではなく「目的」をもって何かをします。

 ~だから・・・した → ×

 ~したいから・・・した → ○

 「なぜこんなことしたの!」よりも「何をしたかったの?」と聞いてあげましょう。

 

 面談などで保護者の方とお話をしていると、「当たり前のことを言って聞かせているのに従わない」という趣旨のお話をよく伺います。

 しかし、実はお子様たちは、本当はお母さんやお父さんの言いたいことは分かっているのです。

 「言われた内容」に反抗しているのではなく、「言い方」に反抗しているのです。

 ついカッとなることは多いですが、そこはぐっと抑え、子どもたちの気持ちを引き出す話し方を心がけてみて下さい。

 (なお、我々先生もついカッとなることはあります・・・。でも、「心がける」だけでもずいぶん違うと思いますよ。)

 

 

〈承認〉

 人間はみんな承認欲求を持っています。我々塾の先生も、保護者の方に「先生の塾に入れてよかったです!」と言われると

 「よし、もっと成績上がるように頑張ろう!」と重ねて思うようになります。

 ましてや子どもはお母さん、お父さん、周りの大人にほめてもらいたくてしかたがありません。

 例えやって当たり前のことでも、それを認めてあげ、褒めてあげ、お礼を言ってあげて下さい。

 

 以下の例は、斉学舎で実際にしている声掛けです

例)いつも遅刻しない男の子・・・「いつも時間通りですばらしい!良いことだ!」

例)いつも掃除をしてから帰る女の子

                 ・・・「いつも掃除してくれて助かるよ。ありがとう。」

例)宿題をやってきた男の子・・・「よし、OK!いつも完璧で嬉しいな。」

 

〈まとめ〉

 コーチング(又はその手法の利用)の際に重要なことは、自分の考えを押し付けることなく、「子どもがどうしたいか」と「どうすれば子どものためになるか」のバランスを取ることです。

 その上で、「夢・目標を明確にする」→「現状を把握させる」→「目標と現実を比較する」→「目標達成の方法を明確にする」→「勇気づけ・アフターフォローをする」の順に話を進めてみて下さい。

 斉学舎では、上記の〈傾聴〉〈質問〉〈承認〉を先生の話し方や授業の進め方に取り入れ、よりやる気を出せるよう、日々生徒たちに接しています。

 勉強は面倒で、大変で、疲れるものですが、斉学舎の塾生たちが毎日楽しく通ってくれているのは、このコーチング手法を取り入れた授業のおかげなのです。

 

 

 

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