『中1になったら始めよう』では、なぜ危険!?/葛西の塾【斉学舎】
皆さん、こんにちは。斉学舎代表の斉藤です。
今日は、多くの保護者の方々の「中1になったら塾へ行く」というお考えについて。
宣伝や営業面を抜きにしても、最近は、
「それでは高校受験に間に合わない!」
ということが多くあります。
そのため、今日は「『中1から始める』では遅い理由」について書きたいと思います。
さて、まずは単純な<学習能力>について。
実は、
「毎日勉強するのが普通」
「先生に指示通りにするのが普通」
「期限を守ることは普通」
など、当たり前のことが出来ない中学生は多いです。
(特に小学校のテストで、85点以下が多かった生徒)
保護者の方は、「うちの子は上記のことなんて当然できる」と思われるかもしれませんが、
中学生になった後、
・部活で疲れて帰った後でも、今日の学校でやった範囲のワークを解く
・えこひいきをする嫌な先生でも、授業ではちゃんと話を聞く
・9科目10人以上の先生の出す課題やプリントを自分で管理し、過不足なく提出する
・毎日2時間の勉強(土日は4時間)
・勉強は、丸付けと解き直しを自分でする
これらのことが必要になります。
(もちろん、もっと他にもありますよ?)
どうでしょう、いきなりやるのは結構難しくありませんか?
次は<英語>について
大人世代が覚えてきた英単語の数は、
【中1~3の間に1200個】
です。
ですが、今の小中学生は、
【小学5・6年生が700個・中1~3で1800個】の、
【合計2500個】です!
もうこの段階で、十分大変です。
さらに、今の小学生は「絶対に覚えなさい!書けなさい!」という教育を受けていません。
さらに、右の写真のように小学生のうちに5W1Hはもちろん、不規則動詞や助動詞、不定詞の名詞的用法なども学習します。
文法としてはやりませんが、「こういうときは、こう話す」のように、フレーズ丸暗記をしている、ことに、なっています。
繰り返しますが、「暗記している」ことになっているのです。
実態は、全く覚えていないのに!
そのため結論としては、小学生のうちに学ぶべき目安として
「英検5級の全文法の完全理解・全単語暗記」
「英検4級の合格」
などが必要になります。
小学校でやらないのであれば、自分でやるしかありません。
(ちなみに、学年上位の生徒は、小6までに英検3級を取っています)
次に<社会>について
・日本の気候区分と雨温図の読み取れる
・なぜ各地で気候が違うかの説明できる(山地、季節風の影響など)
・足利義政・本居宣長・小村寿太郎・木戸孝允などが何をやった人か説明できる
・鎌倉幕府のしくみを説明できる(執権、政所、問注所など)
小学校の教科書では、
「調べる」「まとめる」とだけ書いてありますが、
学習指導要領を見ると、「覚えている」ことが要求されています。
ですが、ほぼ全ての小学生が、覚えていません。
小学校では、そのような教育を行っていません。
ですから、小学生のうちから学校の授業や点数に関わらず、自分で覚えていくことが必要です。
最近斉学舎で話題になっている2科目だけ書いてみましたが、もちろん他の科目にも同じようなことは山ほどあります。
繰り返しになりますが、小学校で85点くらいを取れている程度では、中学校で非常に苦戦します。
4,50点ばかりになっても不思議ではありません。
*右の写真は、中1社会の期末試験の、得点分布図です。
学年の3人に1人が20点未満です!
是非、お早めに中学校入学準備を始めてください。
疑問点などありましたら、是非斉学舎へお問合せ下さい。
もっと具体的なデータなど示しながらご説明いたします。