成績アップには「個別?・集団?」/葛西の塾【斉学舎】
皆さん、こんにちは。斉学舎代表の斉藤です。
さて、
「個別指導は一人一人に合わせたカリキュラムを作成し、先生と一緒に勉強していくから確実に成績上がります。」
こんなセリフを聞いたことはありませんか?
多くの個別指導塾の決まり文句です。
さらに、今ではこれに
「AIを使って最適の~」
「心理分析をして~」
など差別化を狙って追加の説明も付け加わります。
しかし、これを鵜吞みにしてはいけません。
この宣伝文句には、大きな穴があります。
それは、
「成績は、そのカリキュラムを実行できれば」上がるよ、ということです。
例えば、
小学校の時から勉強から逃げ続け(小5、6は毎日1.5時間が普通)、
中学校では部活ばかりやった結果、中2で全科目平均点以下になったヤンチャ男子がいたとします。
今は中2の終わり頃ですね。
点数は、小学校のテストでは全科目70点くらい、
中学校のテストでは3~60点くらいでしょうか。
こんな我が子に対し、保護者の方が
「受験まであと1年だ!やらせなきゃ!」
「出来たら都立東高校(偏差値52)くらいに行ってほしい」
「今の通知表に2がいくつかあるから、せめてオール3にしたい」
など考えたとしましょう。
塾に通わせて、週2コマ・英数の授業を取ったとして、次回の定期試験で目に見えた成果は出ません。
おそらく、どんな塾でも、それほど変わらないでしょう。
さて、もし私が「その子に合わせたカリキュラム」を作ったら、どうなるでしょうか。
上記のご要望「複数の2を3にし、あと1年で都立東高校に合格させる」を目標とします。
都立東高校に合格するためには、内申には「4」が3つ4つは欲しいです。
上記の例では、内申は9科目24程度、9科目の点数は400点くらいでしょうか。
これを内申を9科目31程度、9科目の点数を600点くらいに上げる必要があります。
今までにこのくらい成績アップしたことは何度もありますが、
その子たちは中1や、中2の4月頃にはもう頑張っていたんですよね・・・
正直、中2の終わりからでは厳しいです。
そのため、カリキュラムや勉強時間は・・・
授業が週3~5コマ、自習が平日毎日3時間以上、土曜日は5時間以上。
毎日単語テスト、毎日計算練習。
3月・4月は中1、2範囲の復習と中3範囲の予習。
5月の後半から定期試験勉強。
学校ワークは試験1か月前までに終わらせる。
お月謝は3~7万円。必ず毎日塾に来ること。
部活は辞めるか、もしくはスマホやゲームはゼロにする。
右の写真(昔の生徒の物)のような時間ですね。
左から、塾に来た時刻・帰った時刻・勉強時間です。
月138時間・毎日平均5時間弱の勉強ですね。
やった本人は「全然足りなかった・・・」と言っていますが。
さあ、今まで勉強から逃げ続けた中2男子に、これを実行することができるでしょうか。
99%、無理です。
「そんなに長時間集中できません」
「こんなに単語覚えられません」
「部活辞めたくありません」
「ついスマホ見てしまいます」
こんなセリフが来ること請け合いです。
つまり、
「成績が上がるかどうか」は、個別か集団かではなく、
「必要量の勉強をするかどうか」にかかっている、ということです。
大量の勉強・努力が必要、ということが問題点であって、指導形態は些細な問題です。
もちろん、「質問しやすい環境」や「指導のレベルが適切か」といった点は大事ですが、、、
長々と書いてしましましたが、結論です!
1,高校受験の準備をするなら、早い方が良い!
出来たら小学4,5年生!
2,中2後半や中3から成績上げるなら「めっちゃ頑張れ!」