内申オール3の中学生にとっての「私立高校一般入試」の難易度とは!?

皆さん、こんにちは。斉学舎代表の斉藤です。

今回は、正直シリーズとして「学力中間層の、私立高校一般入試の難易度」について書きたいと思います。

結論から言うと、私立高校の一般入試は、極めて難しいです。
特に、「中3夏から真剣に進路を考え、都立よりも私立の方に行きたくなり、でも単願推薦の内申は取れていない」という場合が一番困難です。

たまにいるのが、「受験案内」を見て「倍率が1.1倍程度なら合格する!」など、倍率の低さから「夏からやれば受かるのでは!?」と誤解する方。

実際には、倍率は低くありません!!

下の写真をご覧ください。関東第一高校(偏差値55程度)と錦城学園(偏差値50程度)の受験案内のページです。

関東第一高校は「併願優遇」の倍率が1.0。「一般受験」の倍率は4倍以上です。
これは、「併願優遇」と「一般受験」の別々に表記してあります。

錦城学園の方は、「一般受験」の倍率が1.1です。これは、「併願優遇・フリー」を一つの欄に合わせて表記しており、何人が「併願優遇」で、何人が「一般受験」かが、書いてありません。そのため、合格者の中で何人が「一般受験」なのかは、推測するしかありません。

しかし、関東第一高校では、併願の合格者が500人以上いるのに対し、一般の合格者は数名から十数名です。
中堅高校は、一般受験の枠が非常に狭いことが予想されます。

 

また、倍率だけでなく、試験問題も難しいです。

下の写真は「二松學舍大学附属高校」の試験問題です。偏差値は55程度です。

このレベルの入試問題の対策をするには、標準的なテキストである「新中学問題集」などが適しています。
このテキストのレベルは、都立高校でいえば城東高校レベル、学校のテストでは80点程度です。

つまり、「中1の頃から、学校の試験で80点を取っていた」もしくは、「中1・2の頃は点数は低かったが、もし今テストを受けたら中1~3まで、全範囲80点以上が取れる」ことが要求されます。

もしそんな実力があれば、単願推薦取れる内申あるでしょう!

ちなみに、数学では「等差数列の一般項」や「円錐の側面籍の公式」など、学校では習わない公式まで必要(中1~3全てにおいて)です。
もちろん、英語や国語も、同様の難しさです。
私立高校の一般受験は、中1・2の頃から準備するか、必要な内申を取って、単願推薦や併願優遇での合格を目指しましょう。