業界のタブーについて、正直に語ります①/個別は成績上がらない!?

皆さんこんにちは。斉学舎の齊藤です。

前回に引き続き、塾探しをする人の「知りたい情報の提供」「不安・懸念の解消」のためのシリーズです。

今日は業界のタブーである、
【個別指導は成績上がらない!?】について書きます。

近年爆発的に数を増やした個別指導塾は、個人に合わせた授業を行えるので、とても学習に効果的です。

学生バイトが中心になりますので、当たり外れはありますが、生徒のわからない所だけを教えてくれるので、
「わからない」→「わかった!」
となりやすいですね。

ただ、この個別指導、「成績が上がらない!」ということも多いのです。

Googleなどで「個別指導 成績上がらない」で検索すると、色々な話が出てきます。

その多くは「上がらない理由は○○だよ~、でもウチの塾では違うから入塾して!」というものです。

もちろん、色々な塾に得意不得意があるので、そのほとんどが正しいでしょう。

しかし、ほぼ全ての塾が言わない(表に出さない)、成績が上がらない理由があります。

それは、

1,特性として学習が苦手な場合、頑張っても成績は上がりにくい
2,個別指導は「本人に合わせるから」上がらない

この二つです。

1の例として、ADHD、発達性読み書き障害、自閉症スペクトラムなどの特性を持っている場合が挙げられます。

特に、症状の程度が比較的軽い、もしくはグレーゾーンと呼ばれるレベルの場合は、支援級などに通わずに「単に勉強が苦手な生徒」として扱われます。

文部科学省の調査では、小中学生のおよそ8.8%が発達障害の可能性があるとされています。詳しくはこちら。

 

この場合は、学習スタイルとしては絶対に個別指導の方が合っていますが、ふつうに勉強して成績を上げることは難しいです。

適切な指導者の下で、本人が自分の特性と向き合い、やる気を出して全力を尽くすことで、初めて成績アップが見込めます。

もしお子様に特性がある(可能性がある)場合は、まずは知識のある人・団体に相談しましょう。相談先の参考はこちら。

 

2の方は、個別指導という学習スタイルの根本的なものです。
自分に合わせて、わかるまで教えてくれる。だから成績が上がりやすい。
一面の真実ですが、決して全員には当てはまりません。

勉強が苦手な子は、よくサボります。
勉強が苦手な子は、宿題少ない方が嬉しいです。
勉強が苦手な子は、学校の授業をよく聞いていません。

こんな子たちに合わせてはいけません。

子どもに合わせるのではなく、「必要な勉強量」に合わせるべきです。

子どもに合わせないほうが、成績が上がることも多いのです。

ちなみに、悪い塾は、「理解していない」→「じゃあ授業数を増やしましょう!」と、単価アップの営業に使います。

塾選びの際は、「週1回通えば、成績上がりますよ!」といった耳触りの良い言葉に騙されず、
「どうやって必要な量をやらせるか」を、しつこく聞いてみて下さい。

皆さんの塾選びの参考になれば幸いです。