全国学力テストについて/西葛西で成績アップ・受験対策なら斉学舎
先月の22日に全国の小学6年生・中学3年生を対象に学力テストが実施されたのはご存知でしょうか。
このテストを受けたのは全国約224万人の子ども達。
テストは国語と算数(数学)の2科目で、基礎的な学力を見るA問題と、活用力を見るB問題に分かれています。
文部科学省によると、「文章から必要な情報を抜き出して自分の意見を考えさせる問題」など、前回のテストで悪かった問題の数が多くなったそうです。
このテストで一番の問題点は、「学校ごとの試験結果を公表するかどうか」。
昨年文部科学省が保護者対象に実施したアンケートでは、保護者の45%が成績公表に賛成とのこと。
しかし、
今回の試験結果を公表予定とする県の教育委員会は、なんと全体の2%に過ぎないというのです。
その理由は「地域や学校の序列化につながる」「過度の競争を招く」など。
さて、葛西地域にお住まいの方、「~小学校は荒れてる」「~中学校は難しい」など、各学校の情報を多少なりともご存知ではありませんか?
私も塾経営という仕事柄、各学校の情報はたくさん耳にします。
教育委員会の危惧する「学校の序列」は、すでに存在するのです。
成績の公表を求める声は、「もう序列はあるから、テスト結果を公表して分析し、対策を立ててほしい」ということではないでしょうか。
また、「過度の競争を招く」ということですが、今の子どもたちは本当に競争したがりません。
例えば・・・
テストの点数が60点!お母さんは「もっと勉強しなさい!」と言いますが、本人は「ん?平均点取れてるからいいよ」と気にしません。
誰かと自分を比較し、自分をより高めようという気があまりないのです。
本来、子どもたちはテストをすると他人と自分を比べたがるものです。斉学舎でもテストをすると、「~君はどうだったの?」「一位は誰?」と皆興味津々です。
確かに公表は控えるべき、という教育委員会の危惧も理解できます。私は、成績を公表することで「親の競争を招く」ことには反対です。
しかし、「子ども同士の競争」は、ある程度までは奨励したほうが、本人のためになるのではないでしょうか。
保護者の半数近くが公表を希望している現状を踏まえ、子どもたちの将来のために議論を尽くしてほしいと思います。