やる気を引き出すコーチング【質問編】
斉学舎で実施しているコーチング手法について。
前回の【傾聴】の大切さに続き、今回は【質問】です。
子どもの話を【傾聴】で聞ききったら、それにどう応えるか。
適切な答え方をすることで、子どもはもっと話をしてくれますし、こちらの話を聞いてくれるようにもなります。
〈質問〉
1、気持ちを未来に向けるような質問を心がける
「これからどうしたらいいかな?」・・・未来
「なぜ何もしなかったの!?」・・・過去
2、否定的より肯定的な質問をする
○「どうしたらうまくいくと思う?」
○「今何かはっきりわかっていることはある?」
×「どうしてやらなかったの!?」
×「何がわからないの?」
3、答えやすい質問をする
「まず何から始めたらいいかな?」「これからどうしたらいいと思う?」
などのように答えがいくつもある質問をオープンクエスチョンといい、
「反省してるの!?」
のようにYesかNoかで答えさせる質問をクローズドクエスチョンといいます。
まずはオープンクエスチョンを投げかけ、答えにくそうにしていたら具体例を出してあげましょう。
例)「この本を読んでどんな気持ちになった?」「言いにくいかな?じゃあ、うれしい・悲しい・つらいで一番近い気持ちはどれ?」
人間は「原因」ではなく「目的」をもって何かをします。
~だから・・・した → ×
~したいから・・・した → ○
「なぜこんなことしたの!」よりも「何をしたかったの?」と聞いてあげましょう。
面談などで保護者の方とお話をしていると、「当たり前のことを言って聞かせているのに従わない」とよくこぼされています。
しかし、実はお子様たちは、本当はお母さんやお父さんの言いたいことは分かっているのです。
「言われた内容」に反抗しているのではなく、「言い方」に反抗しているのです。
ついカッとなることは多いですが、そこはぐっと抑え、子どもたちの気持ちを引き出す話し方を心がけてみて下さい。
(なお、我々先生もついカッとなることはあります・・・。でも、「心がける」だけでもずいぶん違うと思いますよ。)
次回で最後。やる気を引き出すコーチング【承認編】です。