AO入試は意外と大変!?~葛西の学び舎 斉学舎~
大学入試の試験の一種に「AO入試」というものが存在します。
昔で言うところの「一芸入試」に近いものです。すなわち、学力とは関係なしに、受験者の特技や
入学への熱意を評価することで、入学者を選抜するシステムです。
2000年に当時の文部省の大学審議会の答申に基づき広がりました。
このAO入試、一時は「学力が不足していても楽して大学に合格できる」という評価がされることが
ありました。しかし、ここ数年、その傾向が変わりつつあります。
例えば国立大学においては、2015年~18年において、AO入試においてセンター試験を課す
割合が3割から4割に増加しています。また、それ以外にも英語検定などの検定資格を出願資格や
合否判定の参考にするところも増えています。
また、従来から行われている書類審査や面接などにおいても、(これは私の肌感覚ですが)以前
よりも高度な内容が求められるようになってきているようです。
先日私が参加したAO入試関係の勉強会では、某難関大学のAO入試で、課題の小論文を数十回も
書き直しさせるよう指導を行っているという話がありました。そこまでしないとAOでの合格は
おぼつかない状況になりつつあるのです。
もしAO入試で大学に受かりたい、という風にお考えの場合は、以下の点をご確認いただいた上で
チャレンジしていただくことをお勧めいたします。
1.高校3年生になってから動き始めるのは遅いです。遅くとも高校2年生の夏ごろまでには、何
かしらの形で動き始める必要があります。
希望する大学・学部学科に関連した活動(学部学科に関連した本をたくさん読む・関連する
イベントに参加するなど)を早めに行い、積極性をアピールできるようにしておきたい
ところです。
2.AO入試は通常の受験勉強と違って、学校ごとに対策が全く異なります。そのため、それぞれの
学校ごとの特徴などをしっかりと研究したうえで取り組む必要があります。
3.当たり前ですが、「この大学に本当に受かりたい」という強い気持ちが必要です。「勉強を
んなに しなくて楽そうだから」といった生半可な気持ちでは、痛い目に遭います。
4.AO入試一本で勝負するのはかなり大変なので、一般入試に向けた対策も同時に行う必要がある
ことが多いです。両立自体は可能ですが、アルバイトや遊びなどに時間を割くことは難しいと
考えてください。
斉学舎では、AO入試対策に関するご相談も承っております。
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